International Association for Religion&Parapsychology
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IARP学会誌1号より

1973年発行
国際宗教・超心理学会発足す
学会創立記念講演会
真理を求めて各界各層の人々集まる

 1972年11月19日、宗教心理学研究所講堂で、国際宗教.超心理学会の創立を記念して講演会がひらかれた。うすら寒い日であったが、二百人ちかい聴衆が集まり、二つの会場は満員の盛況、係りの人たちは転手古舞いであった。集まった人びとは、諸方面の学者、研究者や宗教界の方々、超心理学.や心霊研究者の方々。また宗教に関心をもつ多くの一般の方々がみえられたのは、嬉しいことであった。

現代において、信仰というものが一体どういう意味をもつのか、という間題を根本的に問うてみようというのが、集会全体を通しての空気であったと思う。

本多良隆氏(東海大講師)の司会で会は始まり、まず小森修二氏(元大同信号株式会杜杜長)の開会の言葉のあと、本山博氏(宗教心理学研究所長)の本学会設立趣意について説明がなされた。次いで秋重義治(文博・駒大教授)、大島豊(元東洋大学学更)、松木天村(新しい道提唱者)、小田秀人(菊花会会長)、中村太一(中村電気杜長)、小田弘万(宗教家・霊能老)、S・S・ミッチェル(国際キリスト教大学教授.数学者)、E・バイダ(アメリカンスクール教師)、吉田修(信貴山断食道場長)の各氏が、学会設立についての挨拶を次々にのべられた。

外人を交えた諸氏は来賓祝辞の形式にとらわれずに自由に各自の信仰や研究の立場から、あるいは熱心に、あるいは素朴にあるいは冷静に本会の使命について自己の信ずるところを説かれた。

学問と信仰の境界を取り払おうという当学会の趣旨にふさわしい異色の風景だったと思う。
来賓諸氏のあいさつの後、橋本健氏の講演「四次元波受信機について」が行なわれた。スライドを使い、また名古屋からかけつけられた小原弘万氏が協力して実演を行なわれたので、満場の興味がそそがれた。
昼休みには委員の顔合があり、本山博氏を本学会の会長に選出した。次いで和合健二氏(七沢リハビリテーション循環器部長)の司会で午後の部に移った。

はじめに各委員の紹介、次に湯浅泰雄氏の講演「東西の学問観と人問観―宗教心理的観点から」と本山博氏の講演「超心理の未来」の二つが行なわれた。湯浅氏の話は、宗教心理の意味を反省しつつ過去の東西の思想を見直そうとうという趣旨。また本山氏の講演は、科学者としての見地から、超心理的現象たとえば心霊手術・ヨガ・鐵灸・生理心理学的測定などのメカニズムを分折しながら、人間の心をより高い次元にみちびき、霊的世界を発見してゆく方向を探ろうとするものであった。

終わりに、田中千代松氏(大東文化大学客員教授)が祝辞と今後の学会のあり方について希望を述べられ、また、植田義弘氏(なるほど文化会会長)の終わりの挨拶があり、散会した。
講演会が終ったあと、若い青年男女会員の諸君が会場の後片づけを行ない、夜まで和やかに懇談した。

その後、学会あてに入会申込みが日に数通から、ときには十数通も来ている状況で、会員数は着実に増加している。神を求める現代の心は、おそらくどこの国も同じものであろうと思う。世界の人びとと意見を交し、信念を語り合う共通の広場を日本にも育て、各国の宗教者や学者たちと、人種や信条をこえて協力してゆきたいものである。

海外との交流
本山会長 国際精紳統合学会の顧問となる

 
宗教心理学研究所を通して行なわれる本学会の海外との交流は、ほとんど世界中のすべての国々と行なわれており、その国々から送られる雑誌、新聞、論又、手紙は月に六十ないし百に上る。その中には、昭和三十五年一月宗教心理学研究所創立以前より論文交換を続けているアメリカのライン教授、主宰の人間性研究所Foundation for Research on the Nature of Man当時はデューク大学内にあり、超心理学研究所と呼ばれていた)のような所もあり、また最近、新たに論文交換を始めたスペインのマドリッド大学やセイロンのM・カシム博士のような所もある。

 イタリア・フィレンツェのアサジオリ博士も十年余り前から本山会長と研究の交換を続けてきた一人で、お互いに柏手の独創的業績に敬意を払っている。
同博士の論又「ユングと精神統合」は「宗教心理研究」第十号に掲載されたので読まれた方も多いかと思われるが、博士は、フロイトの精神分析は分析に終始して、ノイロ-ゼ患者のうちの或る者を治癒できるのみであるが、分析した心的内容を素材にしてそれを統合し,より高い次元の心への発展を目標とした精神療法をヨガ等に基づいて創始した。

このアサジオリ博士の主宰する「精神統合学会」が今度国際的規模の学会となり、アメリカ、ヨーロッパ各国、アジア諸国に支部をおいて活動することとなったが、この機会に本山会長に同学会の顧問になってほしいとの手紙が、最近アサジオリ博士より送られてきた。

また、博士は国際宗教-超心理学会の趣旨に全面的に賛成し、本学会の創立を大変喜んで協力を惜しまない由の申出でもあった。

本山会長はこれでアメリ(3学会)インド(同3)トルコ(同1)イタリア(同2)チェコスロバキア(同1)各国の一ないし三の学会の編集委員や委員、顧問をかねることとなった。

ソ連嬢心理学会との交流
昨年十二月と今年一月との二回にわたって、モスクワ在住のソ連の超心理学者バルバーラ・イワノーヴ女史(ソ連超心理学会委員の1人)から二回にわたって手紙と論文一が寄せられた。

最近ではソ連でも-超心理学への関心か大いに高まり若い学生層の広まりがみられる由で本山所員の一連の実験及びその成果に深い関心を寄せられている。

またトニーを始めとするフィリピンの心霊手術にも興味をもち、本山所長の「フィリピンの心霊手術宅医学的検査結果に基づいてその真実性とメカニズムを考える」で述べられた内容を始め、所長の諸論文をモスクワの超心理学老のグループで翻訳紹介したところ、一同に深い感銘を与えた由であった。
また女史は手紙や論文に添えて、美しいソ連の風物を写したスライドや写真、絵ハガキなどを多数送って下さった。
西欧やアメリカ、或はインド等のみでなく、共産圏の国々研究者との交換が本学会を通して今後ますます盛んになるよう、祈ってやまない。

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