偉大な聖人であり同時に偉大な科学者である本山博博士は、宗教と科学の統合を試みることによって、人類の健全で豊かな、幸せなあり方を明らかにする上で、重要な貢献をされました。
また、スワミ・サチャナンダ・サラスワッティは、本山博士のご研究について「相対性理論がニュートンカ学にとって代わって以来の革命的な科学的発見」と讃え、また、本山博士を「アインシュタインに匹敵する科学者」と呼んでいます。
著名な超心理学者であるK.ラーマクリシュナ・ラオ教授は、本山博士について、偉大な研究者・学者・科学者であり、また偉大なヨギでもあり、「科学と精神性、理性と啓示、との接点を見いだし、東洋と西洋がもつそれぞれのよいものを統合するために多大な努力をされ、すべての人類が平和と調和と幸福を得るためにはどうすればよいか、その道標を掲げられた」と讃えています。
本山博博士は、1925年、香川県小豆郡に生まれられ、東京文理科大学で、哲学・心理学の博士号を取得されました。また、1958年には、宗教法入玉光神社の初代宮司となられました。このように、強い宗教的伝統に身をおかれる一方、科学者としてご自分の研究に励む努力を惜しまれませんでした。そして、ご自分が超常的に体験されたことを科学的に証明するデータを集められ、分析されました。このような科学的探求心は、博士を超心理学的研究へと導きました。即ち、博士は、科学と宗教との間の亀裂に橋をかける可能性を、超心理学の内に見いだされたのであります。
本山博士は、1962年、デューク大学において、実験超心理学の父、J.B.ライン博士と一緒に研究され、日本に帰国後、超常能力についての電気生理学的研究を含め、数々の、大変重要な研究を続けられました。また、博士は、「チャクラが高い意識への掛け橋である」と学問的に定義する上で、大変意味深い貢献をされました。さらに、博士は、AMIという、経絡と内臓の機能状況を、簡単に、瞬時に診断する機械を発明され、このAMIは、アメリカにおいても1976年に特許を取得し、現在は数多くの研究所や大学病院で使われています。
本山博士は、世界各国で講演をされ、また多くの著書を出版されています。そのうちの代表的な著作が英訳され、出版されています。無作為に英訳本をあげてみますと、Toward
a Superconsciousness(Asian Humanities Press,U.S.A.,1990)註1,The
Corrlation between Psi Energy and Ki(Human
Science Press,Japan,1991)註2,Karma and Rekcamation(J.Piatkus Lid.London,1992)註3,"Human Beingsin the Future Global Society"in Voices
on the Threshold of Tomorrow(Theosophical
Publishing House,U.S.A.,1992)註4等があります。
本山博士は、アメリカ合衆国カリフォルニアに、California lnstitute for
Human Science(CIHS)を、また、日本に、本山人間科学大学院(MIHS)を創立され、現在は、両大学院の学長をつとめており、さらに、宗教心理学研究所・本山生命物理研究所の所長も兼務され、日本ホリステイック医学協会顧問、デンタルホリステイック医学協会顧問、日本ストレス学会等の幹事もされています。
超心理学は、本山博士がその生涯を捧げて研究に取り組んでこられた、宗教と科学とを繋ぐ領域に位置しています。先生はその中に、自己を実現されたのであります。ヴェーダンタ哲学でいうBrabania Bhutaのように、また、仏教でいうダルマ・カーラのように、先生の知恵は、先生の存在そのものであります。これは、普通の文学者や科学者にできることではありません。本山博士のように、自由な境地を実現された覚者にのみ可能なことでしょう。
以上の理由から、私どもは、本山博博士の超心理学に対する際だったご貢献を讃え、1996年度のJ.B.ライン博士記念賞を贈ることにいたしました。
アンドラ大学 Dr.K.ラーマクリシュナ・ラオ基金 註1.1超意識への飛躍」の英訳本
註2.「Psiと気の関係」の英訳本 註3.「カルマと再生」、「輪廻転生の秘密」の英訳編集本
註4.「21世紀への提言」(英語版のみ)に、世界を代表する145人の識者の一人として本山会長が投稿された「来たるべき地球社会の人類」と題された論文
祝 電 お祝い 本山 博様
このたびの「J.Bライン生誕百年記念賞」のご受賞、誠におめでとうございます。
永年のご功績を称え栄えある受賞を祝福致しますとともに、
今後ますますのご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
10月31日 京セラ株式会社 取締役会長 稲盛 和夫
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