IARP 講演会

講演要旨

講演
島内 憲夫 先生  順天堂大学スポーツ健康科学部健康学科助教授

 略歴・著書紹介
ヘルスプロモーション時代を活きる
~みんなでハッピー・ファクターを探してみませんか!~

「老いを否定し、死を否定する世界で生命が行きつくところは、ロボット的強靭さ、異様な健康の果ての孤独、そして無味乾燥な敗北という名の死だけが存在する。」(ヒューマンルネサンス研究所)これは、西洋医学をベースにした、病を否定し長寿をめざす現代医療への東洋医学からの痛切な批判的メッセージである。「19世紀以来の病理学的パラダイムによるネガティブなアプローチは、現代の要請に適さない・・・現代および将来は、ホリスティック医学のパラダイムや社会生態学的パラダイムによるポジティブなアプローチを必要としている。」(イローナ・キックブッシュ) 具体的には、病気の原因となるリスク・ファクター(危険因子)を探して、治療や、予防そしてリハビリテーションをすることから、健康をつくるハッピー・ファクター(幸福因子)を探して、健康を創造することへのパラダイム・シフトが行われている時代なのである。WHOは、このような時代を「ヘルスプロモーション時代」と命名した。それは人々が自らの健康を自らの力でつくっていける時代を意味している。このような時代では、自分の人生の主体は自分にあると考えることが大切である。よりよい人生を健康で幸せに生きていくためには、自分のライフスタイル(生活様式)を考察すると共に、自分を取り巻く環境との関わり、すなわち自然との関わり、植物や動物との関わり、とりわけ人間との関わりについて深く考察する必要がある。
ヘルスモーション時代の中心的な課題は、ダイエット、運動、禁煙といった個人の生活習慣はもとより、家庭・学校・職場・地域・病院・街の環境、そして親子・兄弟・友人・恋人などの人間関係さらには労働や余暇といった社会生活の質を改善することまで拡大しているである。また、ヘルスプロモーションは、人々が生活するあらゆる場所(settings)での健康課題を共有し、解決し、推進することに焦点を置いたイノベーションに興味がある。その理由は、ヘルスプロモーションが「健康は共に産み出すものだ」と考えているからである。それゆえ、ヘルスプロモーションはあらゆる人々の協同を必要としている。この協同は人類が経験したことのないワクワクするほど価値がある活動なのである。それは、「健康のルネサンス」と呼ぶにふさわしい歴史的な出来事、人間性復活へのムーブメントなのである。
私は、このようなヘルスプロモーションの価値が、個人はもとより家族、学校、職場、地域、病院、街のすべての人々に共有され、その共有の輪が全国津々浦々に、アジアにそして全世界へと広がっていくことを期待している。
Think globally, act locally!
-地球サイズの愛をもって、今できることから始めてみませんか!-
講演
碧井 猛 先生

CIHS客員教授、千葉大学医学部非常勤講師
いのちを測る世界
―健康寿命と生体エネルギー―
人間は、ボディ(Body)、マインド(Mind)、スピリッツ(Spirit)の重層構造からなる社会的存在である。人間の健康とは、この多重次元別に把握される部分健康量の総和と理解される。21世紀を健康寿命の時代と捉え、その延伸を図るため国は、栄養・食生活の改善を謳い、運動と休養を推奨し、こころのケアを唱えてきた。しかしこの提唱は、個々次元毎の提言であり人間の総体を表するものではない。本講演では、健康の総和を生体エネルギー系として捉え定量化して、その具体例を示すとともに、あわせて西洋医学と東洋医学の接点を探りたい。
CIHS客員教授、千葉大学医学部非常勤講師
ビデオ講演
本山 博 先生  CIHS学長、IARP会長

IARPヨガインストラクター ワークショップ

本山式ヨーガの紹介と、家庭でも職場でもできるヨーガの実習。
日々の生活において、家庭や職場、地域、延いては地球社会において、全ての人が自己の能力を開発し、健康に幸せに、共に生きていく術をご紹介します。

IARPヨガインストラクター
 竹島 幸博 先生 (鍼灸・指圧師)
 繁本 俊哉 先生  (道場指導主任)
 山田 浩嗣 先生 (療術師)
 倉谷 清美 先生 (鍼灸・指圧師)
 近藤 紗登美 先生 (指圧師、ケアマネージャー)

経絡体操法を実習しての感想
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