BPは経絡機能のパラメーターである.真皮結合識は経絡ではなかろうか
(I)BP,AP,IQ,TCのうち,BPの値は経絡と関係のあるパラメーターである
1)BP、AP,IQ,TCの意味
本山の考案した経絡機能測定器(略称AMI)を用いて拙著『経絡の証明とBP,AP,IQ,TCの電気生理学的意味』のうちで詳述したように、各経絡の井穴(手足の指の尖端近くに位置する経穴)に関電極(直径5mmの銀皿電極)を付け,両手首に不関電極(縦3cm,横3cmの銀板電極.両電極はcommonにしてある)を付けて,両電極間に3Vの直流電圧を2 msec かけて,最初29名の被験者,次いで100名の被験者の各経絡についてBP,AP,IQ,TCを測定した.BP等の電気生理学的意味の概略は下図の如くである.
上の四つのパラメーターのうち,BPは真皮内での電流あるいは電位変化に関係し,AP,IQ,TCは主として表皮内あるいは表皮と真皮の境界領域での電気現象である(註:前掲の拙著を参照されたい).
定義>
1. BP(Before Polarization):外部電圧に抗して皮膚内電解質が表皮内バリア膜の上下で分極を生ずる前の電流値
2. AP(After Polarization):皮膚内電解質の分極現象が完了してからもなお流れている電流の値
3.IQ(Integrated Electrica1 Charge):分極現象に関与したイオンの電荷の総量
4.TC(Time Constant):分極現象の速さを示すパラメーター
<改良型AMIにおける測定パラメーターの定義>