CIHS総務副部長 馬場秀樹
IARPの竹島幸博本部講師、ポール&スージー・グリリー夫妻を招いてのCIHS毎年恒例のヨガワークショップが、5月31日と6月1日の週末に行われました。今年のテーマは「ビシュダチャクラ覚醒法」で、素晴らしいワークショップでした。竹島先生が経絡体操、呼吸法、そして瞑想法の主な指導を行い、ポールとスージーがアシスタントとして指導されました。
ポールは、陰ヨガの発案者で、多くの教師を育成してきていますし、また解剖学での学位を持っていますので、それらの観点からの的確な補助は、参加者にとって竹島先生の指導の更なる理解に大きく貢献をしていたように思います。
1日目のワークショップは竹島先生の指導の下、経絡体操から始まりました。細かい説明を加えながらの指導は、2時間近くかけて、経絡体操と仙骨矯正体操などを行われました。経絡体操では、霊的成長には心身のバランスをとることが重要で、各関節に滞りやすい気を循環させる経絡体操の重要性を教えておられました。参加者は経絡体操を行った右側の足と、まだ行っていない左側の足の感覚の違いを感じ、気(や血流)の流れの効果を体験していました。
体操の後は、ポールの講義でした。テーマは本山先生の教えの一つであります「人間存在は多重次元からなる」というもので、それらをチャクラや経絡理論などの観点から講義されました。ポールは1980年代後半に本山先生の“Theories of the Chakras”(邦題:密教ヨーガ)を読み、既にヨガの教師として活動していた彼は、今まで学んだことのない深淵な教えやその行法に非常に感銘を受け、本山先生に教えを乞い日本を訪れました。日本では根府川道場、本部、玉光神社で行をされ、アメリカに戻ってからも本山先生の哲学や行法を学び、機会のある毎に本山先生のワークショップに参加されていました。そのようなポールの本山先生の哲学の講義は参加者にとって有意義なもので、今回のワークショップで竹島先生が教えられた行法への論理的な理解を深めたように思います。
2時間の昼食休憩をはさみ、午後は竹島先生のヴィシュダチャクラの講義から始まり、様々な呼吸法を行いました。それらの呼吸法は丹田呼吸に始まり、ナディ・ショーダン・プラナヤーマ(ナディを清める呼吸法)、ウジャイプラナヤーマ(霊的呼吸法)、そして小周天でした。その後ケチャリムードラを行い、ヴィシュダチャクラへの集中法を学びました。
2日目は主に1日目の復習で、午前中は経絡体操から始まり、丹田呼吸やナディ・ショーダン・プラナヤーマ、ウジャイプラナヤーマなどを行い、その後スワディスターナチャクラ、アジナチャクラ、そしてヴィシュダチャクラへの集中法を行いました。午後にはチャクラ集中の意味の講義があり、さらなる呼吸法の練習をして長めの集中法を行いました。長い間の坐法に慣れていない人もいましたが、ヨガの先生をしている人も多かったですし、また瞑想なども日常からしている人も多かったようで多くの人は坐れていたようです。 そしてワークショップは、世界平和のために皆で般若心経を唱え、無事に終了しました。
この週末のワークショップの後、月曜日と火曜日に竹島先生に個人指導をしていただきました。個人指導は1日4組で、希望者だけに予約制で行いました。そして個人指導の後に6時から9時まで瞑想のクラスを両日行いました。
今回のワークショップの参加者はCIHSの学生6人と、外部の参加者が18人の、計24人でした。外部からの参加者18人の内、去年のワークショップにも参加したのは10人で、約5割がリピーターということになります。またこの18人の内約8人がヨガの先生をしているということでした。その他の参加者の職業は全くヨガや瞑想と関係ない人もいますが、定期的にヨガや瞑想をしていて、行の課程で色々な諸問題を抱えそれを解決するためにワークショップに参加して、個人指導を受けている人もいました。
最後になりますが、これらの行法を体系化しご指導くださいました本山先生には心より感謝申し上げ、またそれらのお教えを出版や御講話、クラスで指導してくださっている、奥様、権宮司様、また講師の方々、そして、今回忙しい予定で訪米して本当に丁寧に参加者に説明、指導をしてくださった竹島先生に感謝申し上げます。