小田 晋先生 筑波大学名誉教授 帝塚山学院大学教授 この世の生きとし生けるものはすべてDNAを共有し、それが「生命の尊さ」の根源だともいえるが、人間には「自己自身の存在を意識しつつ、他者に配慮し、未来に向かって生きる」現存在として、他の生物や無生物でもある、という特徴もある。今日の社会・文化の中での生命科学の重大論点となるものは何か、精神医学の見地から「生物としての尊厳はどこにあるか」を中心に、パネラーとしてお話し戴きます。 勝木元也先生 岡崎国立共同利用研究機構・基礎生物学研究所所長 現在、神経伝達物質受容体の機能解析や、ヒト型薬理学モデルの研究などを精力的に展開される一方で、人間の肥大する際限のない欲望を満足させるということに対しては、生命倫理は非常に厳しくあるべきだというお考えから、生命倫理について、様々な場で独自の意見を発表されている。 島薗 進先生 東京大学文学部宗教学宗教史学科教授 現在、総合科学技術会議・生命倫理専門調査会の委員を務められている。 今回の大会テーマに対して「医療や生命科学の現場では、『魂・いのち・身体』のつながりあいを切り捨てて、その都合に合わせて処理しているところがある。今の生命科学は『いのちの分断』を省みる事ができなくなっているのではないか」というご見解を戴き、公開討論会の司会とパネリストとしてお話し戴きます。 ホアン・マシア先生 上智大学神学部教授 現在、上智大学神学部教授(倫理神学)および同大学生命科学研究所で生命倫理を担当されている。 今回、「いのちのふかみ―生命・生活・人生・いのち―」と題し、生物的・社会的・心理学的な視点だけではなく、生命観の哲学を「どだい」にして生命倫理を考えなおす必要があるとのお考えからお話し戴きます。 村上和雄先生 筑波大学名誉教授 最先端の遺伝子研究から、万巻の書物に匹敵する遺伝子暗号が極微の空間に書き込まれており、それが一分一秒の休みもなく、生きるという目的のために正確に解読されている。これを可能にしているのは、人間の知恵や工夫によるものではなく、大自然の偉大な力(サムシング・グレート)であることを「いのちの素晴らしさに学ぶ―遺伝子ONの生き方―」を中心にパネラーとしてお話し戴きます。 本山 博先生 詳細紹介ページへ 国際宗教・超心理学会(IARP)会長 カリフォルニア人間科学大学院大学(CIHS)学長 幼児よりの厳しい修行をとおして体得した宗教経験の世界を電気生理学的、生物物理学的研究方法により明らかにするとともに、各学問専門分野より宗教ついて考察。学問と修業両面からの後進指導に生涯を捧げ、この目的から宗教心理学研究所、国際宗教・超心理学会、カリフォルニア人間科学大学院大学を創設。 修行と研究をとおして得られた人間存在の根源への理解に基づき、「科学は、意識、生命を本当に解明できるだろうか」と題し、お話し戴きます。 |
大会プログラム |
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10:00~10:30 受 付 |
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10:30~10:45 開会の辞 |
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10:45~11:05 解 説 |
生命科学の現況について(解説) |
11:10~11:40 講 演 |
ホアン・マシア 先生 |
11:50~12:20 講 演 |
勝木 元也 先生 |
12:20~13:30 昼 食 |
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13:30~14:10 講 演 |
本山 博 先生 |
14:25~17:40 |
村上 和雄 先生 |
17:40 閉会の辞 |
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リンク集 |
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