IARP ヨーガ・ワークショップ 2014

テーマ:
瞑想のような祈り
― 全託(ぜんたく) ―

日時:2014年5月18日(日)
11:00 ~ 16:30頃
受付:10:30 ~

会場:妙清会館(玉光神社内)

講師: 本山一博本部長(CIHS(カリフォルニア人間科学大学院大学理事)  プロフィール
本部講師(竹島幸博、山田浩嗣、倉谷清美、近藤紗登美)

【本部長講義・ワーク概要】

もっとも簡単で最も難しい、技法のない「瞑想」

gonguji

一連のワークショップでは、精神が対象に直接的に作用することを、「観る」という言葉で表してきました。瞑想とは、自分を、「観る自分(より精神的な自分)」と「観られる自分(より身体的な自分)」に分けて、「観る自分」を明確にし、その力を高めていくことであると定義したいと思います。技法としての瞑想なら、「大いなるものを」を前提にしなくても成立しますが、本山博神学における瞑想実践では「大いなるもの」「全託(ぜんたく)」がキーワードですので、今回のワークショップでは、このテーマに踏み込んでみたいと思っています。

「観る自分」は所詮自分であり、「観る自分」がなくなって、「大いなるもの」に観られるだけに徹することが全託(ぜんたく)なのです。そこには「観る自分」は存在しません。「全託」は瞑想ではなく、「瞑想のような祈り」なのです。

今回のワークでは、「観る自分」と「観られる自分」を分ける通常の瞑想と「全託」とは違うこと、そして、「全託」は技法としての瞑想を超えた「祈りのような瞑想」であることを体験的に理解していただきたいと思っています。

【今回の実技指導概要】

 今まで私が指導してきた 「観る自分・観られる自分の瞑想」では、基本的には「観る自分(より精神的な自分)」が「観られる自分(より身体的な自分)」に対して能動的でしたが、全託の場合は違います。全託を感覚的に理解するには、心を身体にゆだねる、即ち、身体に対して心が受身であることが重要になります。私の瞑想理論は単純なものではありませんが、受け取り方によっては「精神が身体を支配する」と解釈されているかもしれません。しかしながら、それは違うのです。私たちの身体には生かす力が常に働いていて、私たちの身体は私たちの精神だけでは生かすことはできません。身体を通して神の力が働いていることを感じとることが大切で、その際、「ゆだねる」ことが必要です。そこを理解していただくために、今回は、「体操らしきもの」を私の ワークでも指導したいと思っています。本部講師が担当する経絡体操法指導のセッションでも、全託に似た体験がもてるように指導してもらいます。

 体操と呼吸法によって心 身のバランスをとり、アジナとスワディスターナへの精神集中をおこなってから、イメージコントロール等を一切しない全託をしていただきます。それにより、心身のバランスが全託には重要であること、瞑想と全託の違いと互恵性などを理解しても らいたいと思っています。

ワークショップに向けて

 IARP本部長 本山一博

 霊的な成長を考えるときには、三つのものが関係してきます。それは、身体と、心と、「大いなるもの」です。
 一昨年のワークショップでは、身体と心の関係について主に取り上げました。そして身体と心のそれぞれを、肉体の次元と霊的な次元に分けてやや複雑な説明をいたしました。昨年のワークショップでは、霊的な成長は心の成長であるという観点から、心の枠を少しずつ広げていくということと、会長の場所論とを関連づけて解説しました。
 今回のテーマは、すべてを託す、全託です。何に託すかといえば、大いなるものに託すことになります。何を託すのかといえば、自分自身のすべてを託すということになります。しかし、実際には大いなるものは、見ることも、聞くことも、触ることもできません。また、自分自身のすべてを託すといっても、誰もが自分自身のすべてを認識することはできませんので、何をもってすべてを託すと言っていいのかもわかりません。全託をしようと思っても、それはなかなかに難しいことですし、全託をしたつもりになっても、実際に全託をしているかどうかも自分で判断がつかないものです。
 このとき、重要な要素になってくるのが自分自身の身体です。身体こそは、自分自身で直接に感じ取り認識することのできる現実=リアリティーです。そして、大いなるものは単なる精神的存在ではなく、私たちの身体と心の両方に絶え間なく働き掛けているのです。つまり、大いなるものの働き掛けを感じる場所として、自分自身の身体は非常に重要なものなのです。大いなるものからの身体への働きかけを手がかりに、全託を試みていく、それが今回のテーマです。
 また、全託をテーマとしながらも、本山博神学の重要なテーマである、精神とモノの相互作用についてもある程度説明をいたします。それにより、宗教的行における身体性の重要性を、チャクラやカルマの理論とは別な側面から理解することができると思います。

(IARPマンスリー453(2014年4月)号より)

IARPワークショップにご参加いただきました皆様からいただきましたご意見に基づき、本部長講義と質疑応答の時間を十分に設けています。今回のワークショップでは、当日用テキストはありますが、予習用テキストはありませんので、受講料は、当日の朝、お納めください。

【ワークショップ参加者の声】

* 神が私を視る→私が私を視る→私が神の目に近づく→神のごとく生きる。どうすれば自分を成長させていくことができるか、そのひとつのすごい方法を教えて頂いたような気がしました。(M.K.)

*本部長である本山一博先生に加え、竹島講師・山田講師・倉谷講師・近藤講師というベテラン本部講師の協力体制の下でワークショップが開かれたことは参加する大きな要因となりました。 安心感がありとてもよかったと思います。(M.H.)

* 一番印象にのこったのは、本山一博先生のワークショップに対する真摯で誠実な姿勢です。会員の皆様に率直な意見を求める姿勢、ワークショップを成功させたいという熱意、参加者の皆さんに実りのあるワークショップにしたいという思い、それが早口な口調の根底に感じられて、とても感銘をうけました。ワークショップでの説明は高度でしたが、本山一博先生の人となりに出会うことができたのは大きな学びでした。(Y.I.)

更に詳しいご感想は、こちらをクリックしてください。

 <時間割予定>

10:30   受付
11:00 ~ 13:00 本部長講義・ワーク(質疑応答も含む)
13:00 ~ 13:15 休憩
13:15 ~ 14:45 経絡体操法(指導:本部講師)
14:45 ~ 15:00 休憩
15:00 ~ 16:30 本部長講義とワーク纏め(質疑応答も含む)

【註】
*上記の時間割予定は、進行の目安です。当日、調整させていただく可能性もあります。

*昼食のための休憩は設けていませんので、11:00開始までに食事を済ませ、ご参加ください。IARP本部1Fおよび図書室に、軽食をとっていただけるスペースを設け、お茶もご用意しますので、ご利用ください。

【ご用意いただくもの】
筆記用具、靴下、トレーニングウエア(行に相応しいもの)

【講習費】 IARP正会員・玉光神社信徒: 12,000円
IARP購読会員・一般: 15,000円
(当日の朝、お納めください。クレジットカード等でのお支払いはできません。)

経絡体操法の基本・坐法・丹田呼吸法を習ったことのある方
(本ワークショップは、2012年 度からおこなわれました一連のワークショップの締め括りとしておこなわれますが、過去のワークショップに参加されていな い方でも、支障なくワークや講義を実感・体得していただけるようなプログラムになっています。)

【定員】 50名(定員になりましたら、受付を締め切らせていただきます)

【懇談会ご案内】
前回同様、ワークショッ プにご参加いただいた皆様と本部長・本部講師との懇談会を、ワークショップ終了後に企画させていただきます(約1時間を予定)。参加費は無料。茶菓子を準備させていただく都合上、予 め、出欠をご連絡ください。

★★★★★ 収容人数に限りがありますので、お早めにお申し込みください ★★★★★


【取得できる単位】
このワークショップを受講されますと、IARPヨーガ指導者および経絡体操法指導者認定更新のための単位が4単位取得できます。また、ヨーガ初級指導者および経絡体操法指導者養成課程の単位が2単位取得できます。

経絡体操法の基本を習ったことのない方、瞑想時の正しい坐り方、丹田呼吸(基本の呼吸法)を習ったことのない方は、ワークショップ前の基礎クラスにて、基本行法を指導しますので、以下の基礎クラスを受講してください。


ワークショップ前の基礎クラス

日時: 同日

受付 8:45   指導 9:00 ~ 10:30

会場: 妙清会館  

指導: 本部講師

講習費: IARP正会員     2000円

       IARP正会員以外  3000円

指導内容: 経絡体操法の基本、パワンムクタアーサナ、仙骨・股関節矯正体操等の基本運動、正しい坐法の取り方、丹田呼吸法


過去のワークショップ

2012年6月17日(日)

2012年11月25日(日)

2013年3月10日(日)

2013年9月21日(日)

アクセス

IARPへの地図
JR吉祥寺駅から、徒歩10~15分
吉祥寺南口を出て丸井右脇の道を直進すると井の頭公園に入ります。池の中央の橋を渡り、池を左手に見ながら公園の中を70m程歩きます。
中央に手すりの付いた11段の階段を上がって下さい。最初の十字路を右に曲がって10m程歩きます。
京王井の頭線 井の頭公園駅から、徒歩 5~10分
駅を背にして右手の道を歩くと公園の中に入ります。池を右手に見ながら20m程歩きます。
中央に手すりの付いた11段の階段を上がって下さい。最初の十字路を右に曲がって10m程歩きます。
駐車場がありません。、当日は、車以外の手段で会場までおこしください。やむを得ない事情で、車でご来場になる方は、予め、ご自身で駐車場をお探しください

主催: I. A. R. P.        

181-0001 東京都三鷹市井の頭4-11-7

Tel 0422-48-3535 Fax 0422-48-3548

最寄駅:JR 吉祥寺駅 南口、京王井の頭線 井の頭公園駅