里村美奈子講師のご紹介
「基礎瞑想プラス」のご紹介
日頃から、火曜日には「基礎瞑想」クラスで指導させていただいていますが、今春でそれも丁度10年となりました。この節目の年に当たり、６月から月に１度「基礎瞑想プラス」という３時間のクラスを新設いたします。
クラス内容は、通常の「基礎瞑想」クラス２時間を行なった後に、そのまま瞑想時間を１時間延長して坐るというものです。
通常の「基礎瞑想」では瞑想時間が短くて物足りないと思っていませんか。あるいは「Long瞑想」に出てみたいけれど、そんなに長く坐っていられるかどうか自信がないという方も「基礎瞑想プラス」で１時間余ご一緒に坐る練習をしませんか。回数を重ねるうちに長く坐る事に慣れてくるでしょう。また、大宇宙に全てを委ねて坐っているだけで自然に成長できるとも言われています。
受講料は通常の「基礎瞑想」と同じです。どうぞ奮ってご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。
（2023年5月）
基礎瞑想クラスにおける指導内容のご紹介
基礎瞑想クラスは、2時間のクラスの中で基本的な行法を身に付けていただいて、一人でも瞑想を行えるようになっていただけるよう、組み立てられています。
基礎瞑想クラス前半の１時間では経絡体操をします。これは身体を整えて気血の流れを良くするためです。初代会長である本山博先生が考案された、身体を整える為に大変効果のある基本的な経絡体操を中心に、それ以外のヨガのアーサナも必要に応じて取り入れて行っていきます。
本山先生は、人間以外の動物は一つの身体と一つの心しか持っていないが、私たち人間だけは三つの身体と三つの心を持っているのだと教えてくださっています。三つの身体とその心とは、肉体とその心、アストラル体とその心、カラーナ体とその心です。このように三つの身体と三つの心をもっているからこそ、人間は自分の行為を反省することができるのだそうです。
反省というのは、いったん自分から出て自分を外から見て初めてできることなので、一つの心しかない動物には決してできない、人間だけが自分から出て、アストラルの心またはカラーナの心で外から自分を見て、反省して行いを正して成長していくことができる仕組みを持っているのだとのことです。それって凄いことだと思いませんか？私たちはせっかく与えられているアストラルの心やカラーナの心も使えるようにして、成長していく必要があると思います。ですから私のクラスでは、まずはアストラルの心を使っていく練習をしながら経絡体操を行っていきます。
今まで肉体の心しか使っていなかった人がアストラルの心も使えるようになれば、体操の効果も格段に上がるし、瞑想もずっと上達しますので、ぜひアストラルの心も使えるようになっていただきたいと思っています。
基礎瞑想クラス後半の1時間では、呼吸法などの基本的行法を身に付けていただき、瞑想(基礎瞑想クラスでは主に集中法)へと入ります。この基本的行法を身に付ける事が基礎瞑想クラスでの中心課題となります。それらの行法により、イメージと身体とを使ってプラーナをコントロールすることを学び、身体にエネルギーを蓄えてから瞑想に入っていきます。
プラーナとは、宇宙に遍満している根源的なエネルギーであり、全ての物を支え生かしている神様のお力とも言えるものです。プラーナは思念によって動かすことができる為、イメージするという作業が大切になります。また、心と身体には相関関係がある為、身体を上手に使うことでもプラーナをコントロールできます。このためクラスでは、イメージ力を高める工夫をすると共に、身体を上手く使ってプラーナのコントロールができるように練習しながら、基本的行法を身に付けていただきます。
基礎瞑想クラスで行うこれらの行法によって、気力を充実させ、全身のエネルギーバランスをとり、集中力を高め、身体を活性化させて、安全でかつ効果的に瞑想に入れるように準備をします。
基礎瞑想クラスに参加されているうちに、行法のやり方が自然に身に付いて、ご自宅でも安全で効果的に瞑想を行えるようになれるものと思います。
お一人でも多くの方が、基本的行法を身に付けられて瞑想クラスに進まれますよう、またこれらの行を通して、私も皆様とご一緒に更なる霊的成長させていただけますようにと願っております。
自己紹介
私のヘンテコなクンダリーニ上昇経験とＩＡＲＰ入会
里村美奈子
私は６歳からピアノを 習い始め、音大を卒業しました。18歳からピアノ教師を始め、ずっと続けていました。40歳になって友人と２台のピアノで協奏曲を次々に弾いていた頃、右肘を痛めてピアノが弾けなくなりました。まさか、私からピアノがなくなるなんて、それまで考えた事がありませんでした。人生の転機が訪れたのです。
ピアノをやめて、これから何をしようかと考えました。その年になるまで、私は自分の身体に良い事を何もしていなかったので、何か私にも出来る簡単な事をしたいと思いました。そして、近所の気功教室に通い始めたのです。
気功教室に入って暫くすると、次々と不思議なことが起こり始めました。最初は、気功の先生を見ながらスワイショウという腕振り体操をしていた時、いきなり先生の身体の周囲からオレンジ色の光の棒が15本位、ニューっと出て来たのです。とても美しい色で伸びたり縮んだりしていたのですが、ふと気づくと棒だったのが一つのつながった光となっていました。身体に近いところ程濃いオレンジ色で、遠い程薄い色となって美しい光が先生の身体からlメートル位丸く身体を取り囲んでいました。それは、私が初めてオーラを見た時でした。その後も不思議な事は次々と起ったのです。
そんな私に気功の先生は、１ヵ月に１度銀座の教室でやっている上級者向けのクラスに来ないかと誘って下さったのです。それは夜のクラスだったので私にはかなりハードルが高かったのですが、不思議な経験に魅せられて行きたいと思いました。でも、主人に話すと猛反対されました。一人息子が大学受験の年だったのです。「息子には勉強しろと言っておいて、主婦が一人で夜の銀座に遊びに行くのか？！」と。私は仕方なく「じゃあ止める」と言った時、「行けよ」と息子の声。立ち聞きしていた息子が、「ママなんかいない方が僕は勉強できるよ」と言ってくれたのです。息子の言葉で主人も反対できなくなって、私は夜の銀座に通い始める事ができました。
気功の先生は比叡山で修行された阿闇梨(あじゃり)のお坊さんで、銀座の教室ではお坊さん時代に修めた密教の行も、また一般の教室では教えられない危ない気功まで見せていただき教えていただきもしました。私にとっては勿論初めての経験ばかりで、非日常の世界を見聞きできて、興味深く、楽しく、かけがえのない時間を過ごしました。
また、気功の先生は私に「あなたはクンダリーニを上げられる人だ」とも言って、クンダリーニやチャクラなどのそれまで知らなかった事を教えていただき、また、毎日５～10分で良いから坐る様にと言われました。私はたった５～10分で良いならばできると思い、毎日坐り始めました。ところが、坐り始めて１ヵ月も経たないある日、坐ってすぐに尾骨の所から何かが、ザワザワザワザワ・・・と左右に揺れながらゆっくりと頭の天辺まで上がって行ったのです。気功の先生からは、クンダリーニはドカンと上がってスポッと頭の天辺から抜けるものだと教わっていたので、ドカンとはほど遠いしスポッというのも無かったので、その後一生懸命スポッと行くようにと坐ってみましたが、その日はもう何もありませんでした。
翌日の夕方になって急にくしゃみと鼻水が出始めて、とても酷くて止まらず呼吸もできない程で、転げまわって苦しんで何もできない有り様でした。仕方なく寝ることにしました。布団に入ってからもくしゃみと鼻水は酷いままで、苦しみましたが、いつの間にか眠ってしまいました。その翌日は気功のある日でしたが、これほど酷い風邪をひいてしまったのだから休もうと思っていました。でも朝起きてみると、くしゃみも鼻水も全く止まっていました。昨日の酷いくしゃみは何だったのだろうと思いましたが、すっかり治っていたので気功に行きました。
気功の先生は私を見ると、「既にクンダリーニが上がっていますが、どうしたのですか」 と言うのです。「え、いつ上がったのですか」「それは僕が聞いているのですよ」そんな変な会話の後で私は考えて、一昨日坐ると直ぐにザワザワザワザワ・・・と何かがゆっくりと背骨に沿って左右に揺れながら頭の天辺まで上がって行った事、でもスポッと頭の上には抜けていない事を話しました。すると先生は「ちゃんと頭の天辺から立ち登っていますよ」との事。私のクンダリーニはそんなふうに、自分でそうと分からない程穏やかに上がってしまったのでした。
気功の先生に、翌日のくしゃみと鼻水が酷くて苦しんだ話をすると、それはクンダリーニが上がって身体が変化した為に起きたことだと言って「たったの一日ですか？」との事。私が苦しんだと言うのに「たったの」はないよなと思いましたが、考えてみたら夕方の４時ごろに始まって８時ごろには眠ってしまったので、たったの４時間程苦しんだだけで終わっていました。軽く済んだと言われても仕方ないですね。以上が、私の気の次元でクンダリーニが上がった時の一部始終です。
気功の先生は、その後私に本山博先生の著書『密教ヨーガ』の本を持って来て貸して下さり、私が読み終えるとⅠＡＲＰへ行くようにと奨めて下さったのでした。私がぐずぐずしていると、先生から追い出されるようにして、ここⅠＡＲＰへと入会しました。2007年2月末の事でした。
ＩＡＲＰ入会後は、私は近藤先生のクラスばかりに出ていました。何故かと言うと、まず試参加したクラスが近藤先生だった事。そこでちょっとだけ一緒に瞑想しただけで、先生は私の事をとても良く分かってしまわれた事に驚きました。そして一度で尊敬し、信頼し、大好きになってしまったのです。近藤先生のクラスに出るうちに先生は、私の身体がとても弱くて悪いところだらけだったものを、一つ一つ丁寧に根気強くご指導下さったお陰で、 少しずつ健康な身体になっていきました。
また精神面でも、私はそれまで自分の事しか考えない人間で、自分さえ良ければいいと思っていたのに、近藤先生と共に過ごすうちに段々と自分から離れ、人の事を思える様になりました。今では何とか人の役に立てる人間になりたいと願っています。自分でも、振り返ってみて、随分成長したものだと思います。初代会長の本山博先生や近藤先生他諸先生方のお陰で、この様に身体的にも精神的にも成長出来て今の私があるのだと思い大変感謝しています。本当にありがとうございました。
これからは皆様とご一緒に、更なる上を目指して精進を続けたいと思っております。また皆様のお役に立てるよう努めることで、これまで育てていただいたご恩返しが少しでも出来ればと願っておりますので、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。