学会設立趣意について
創立者・初代会長 本山 博
学問の枠、宗教の別、教派に捉われず、実践の面からも、いろいろの人がいろいろの立場から、 人間の心、物、宗教現象について真実を明らかにする会としたい。
併しそれぞれの立場を混合せず、充分な区別の自覚をもって解明に努め、最後には学問的にしっかり裏付けてゆきたい。
更に将来この学会を基盤として、人間の心、宗教現象、 物についての超常的面を学問的に研究する国際的な大学をつくりたいと思っている。 物理的次元でのみ人間を捉えようとする現在の学問がいかに唯物論的見解に偏向し、 人間の本当の心を忘れた歪んだ人間観を生み出し、それがいかに社会生活、ひいては国家間に害毒を生み出しているかは、 世界的な公害、個人、企業、国家のエゴイズム等に端的に現われている。
人間の心は物ではないことを明らかにする学問を主たる研究対象とする大学が、 世界に一つぐらいは是非ともつくらねばならぬというのが私の信念であり、実現したいと思っている。
この私の意図については、幸い、国内、国外でも既に多数の賛同者を得ております。 また大学の敷地として、太平洋の相模湾を一望のもとに眺められる、小田原の根府川に、七千坪を既に収得しております。
皆様の御援助、ならびに、ここにも一部集まっておられる諸外国の人々の援助を得て、 是非、数年後には開校したいものと思っています。
何れにしても、人間を物ではない本来の姿にたち返らせ、更に進化向上せしめ、仏陀の言われたように、 すベての人間を覚者にするのが、本会の目的であります。
以上をもって、学会の趣旨の説明を終わります。